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ヴィルヘルム・リンドクヴィストは1880年代にパラフィンを気化させることで煤の出ない画期的なストーブを発明しました。その後1892年に仲間のスヴェンソンと共に工場を開き、そのストーブを「PRIMUS」と名付け量産をはじめました。その後、B.A.Hjorth社(のちのBAHCO社)に販売権がゆだねられると、その性能の高さにより瞬く間に世界中に広まっていきました。 「PRIMUS」ストーブは数々の冒険の歴史をつくってきました。まず、北極探検家として有名なフリチョフ・ナンセン(1861〜1930)が愛用したのがプリムスストーブでした。また、人類が初めて南極点に到着したのは1911年のことですが、この時探検家のロアルド・アムンゼンが携行したのもプリムスでした。さらに、1953年にエベレストを初登頂したヒラリーとテンジン。この歴史的な冒険も、プリムスとともにありました。そして、いまも、多くのエクスペディション登山ではプリムスは欠かせない存在です。限りなく極限に近い状況でも軽量かつシンプルな手順で安定をした燃焼をするプリムスストーブは非常に信頼できる道具なのです。
PRIMUS